飲食店のゴキブリで保健所は来る?営業停止になる基準と立入調査で見られる記録

飲食店のゴキブリで保健所は来る?営業停止になる基準と立入調査で見られる記録 ゴキブリ

飲食店のゴキブリで保健所が店に来るのは、客からの苦情や料理への混入があったときで、厨房で見つけただけなら店から届け出る決まりはありません。

この記事では、飲食店でゴキブリが出たときに保健所の立入調査で確かめられることや、営業停止になる基準を紹介。

さらに、客の料理にゴキブリが入っていた日の対応、駆除の記録の残し方、業者に頼む目安まで紹介します。

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目次
  1. 飲食店のゴキブリで保健所が来るのは苦情と混入のとき
    1. 客が見たゴキブリは保健所への苦情になる
    2. 料理への混入は保健所へ伝えるよう努める
    3. 保健所は店のゴキブリを駆除しない
  2. 保健所の立入調査で見られるゴキブリ対策3つ
    1. 確認1:厨房のどこにゴキブリがいるか
    2. 確認2:食材を床と壁から離して保管しているか
    3. 確認3:年2回以上の駆除と記録があるか
  3. 飲食店のゴキブリで営業停止になる基準
    1. 異物混入の営業停止は1〜5日が目安
    2. 港区のゴキブリ混入事例は指導だった
    3. 処分を受けると店名がホームページに載る
  4. 飲食店で料理にゴキブリが入った日にやること
    1. 手順1:ゴキブリの現物を袋に入れて残す
    2. 手順2:同じ容器の食材と調理器具を分ける
    3. 手順3:日時と対応を衛生管理計画の記録に書く
    4. 手順4:保健所には店から先に伝える
  5. 飲食店のゴキブリを放置すると2か月余りで増える
  6. 飲食店のゴキブリ対策で自分でできる範囲
    1. 粘着トラップを週1回数えて記録する
    2. 段ボールと生ごみを閉店後に厨房から出す
    3. 幼虫が2週続けて掛かるなら業者に任せる
  7. 飲食店のゴキブリ駆除の費用と頼むときの準備
    1. 初回は2万円前後から、定期は年額で比べる
    2. 閉店後に現地調査へ来てもらう
  8. 飲食店のゴキブリ駆除におすすめの業者3選
    1. 1:害虫ファースト
    2. 2:ダスキンほづみ
    3. 3:駆除ザウルス
  9. 【FAQ】飲食店のゴキブリと保健所でよくある質問
    1. Q:くん煙剤を焚けば保健所の指導は済む?
    2. Q:営業しながらゴキブリ駆除はできる?
    3. Q:フードコートの共用席でゴキブリが出たら?
    4. Q:大きなビルのテナントも自分で駆除を頼む?
  10. まとめ|飲食店のゴキブリは記録をそろえて保健所に備える

飲食店のゴキブリで保健所が来るのは苦情と混入のとき

保健所が動くきっかけは、客の苦情と料理への混入の2つです。

厨房でゴキブリを1匹見ただけなら、店から保健所に届け出る決まりはなく、まず必要なのは駆除の手配と記録づけです。

起きたことごとに、保健所の動きと店がその日にやることを並べると次のようになります。

起きたこと 保健所の動き 店がその日にやること
厨房でゴキブリを見ただけ 店から届け出る決まりはない 駆除の手配と記録づけを始める
客が客席でゴキブリを見た 苦情が入れば事実を確かめて指導する 駆除の記録と食材の保管を見直す
客の料理にゴキブリが入っていた 苦情が入ると店に立入調査に来る 現物を残し、店から保健所へ伝える

どの場面でも保健所が店で確かめるのは衛生管理と駆除の記録なので、記録がそろっていれば調査の日に答えに詰まることはないでしょう。

客が見たゴキブリは保健所への苦情になる

客がゴキブリを見ると、その話は保健所への苦情になります。

たとえば千代田区の案内によると、区には年間300件程度の食品等に関する苦情が寄せられ、「飲食店で害虫を見た」のような施設に関するものが多くを占めています。(参考:千代田区「食品衛生上の問題に関する問い合わせ」)

苦情を受けた区は事実関係を確かめ、状況に応じて店を指導するので、ゴキブリを見た客がいた日は、閉店前に駆除業者への連絡を済ませておくといいでしょう。

料理への混入は保健所へ伝えるよう努める

客の料理にゴキブリが入っていたときは、その情報を店から保健所へ伝えるのがおすすめです。

施行規則の別表第17は、異物の混入など健康被害につながるおそれが否定できない情報を得た営業者に、都道府県知事等への情報提供に努めるよう定めています。(参考:厚生労働省 法令等データベース「食品衛生法施行規則」別表第17)

別表第17に書かれているのは提供した料理についての情報で、厨房でゴキブリを見かけたことを届け出る決まりは食品衛生法にも施行規則にもありません。

保健所は店のゴキブリを駆除しない

保健所は、店のゴキブリを駆除する作業はしていません。

たとえば東京都多摩小平保健所の案内によると、保健所では防除や駆除の作業はしておらず、自分で対応できない場合は害虫駆除業者団体の連絡先を紹介しています。(参考:東京都多摩小平保健所「衛生害虫に関すること」)

駆除まで進めたいなら、保健所の指導を待つより、閉店後に来てもらえる駆除業者へ現地調査を頼む段取りを先に始めたほうが早く片付くでしょう。

保健所と自治体と駆除業者のどこに電話すれば駆除まで進むかは、困っている害虫の種類によって変わります。

保健所の立入調査で見られるゴキブリ対策3つ

保健所の立入調査では、厨房のゴキブリの生息状況と食材の保管のしかた、駆除の実施記録の3つが確かめられます。

港区の資料では、冷麺にゴキブリと思われる虫が入っていたという相談を受けて、みなと保健所が店に立ち入り、この3つを点検しています。(参考:港区「飲食店での異物の混入について」)

確認1:厨房のどこにゴキブリがいるか

ゴキブリが隠れやすい厨房機器の裏とすき間は、立入調査を待たずに閉店後の懐中電灯で一度のぞいておきましょう。

東京都保健医療局の資料は、ゴキブリの点検ポイントを、エサがあって温かく、湿度が高く暗くて狭い場所だとしています。(参考:東京都保健医療局「異物混入対策について」)

同じ資料が具体的に挙げている場所は、次の5つです。

  • ごみ置き場
  • 食器洗浄機の内部
  • フライヤーの周り
  • 冷蔵庫のモーター
  • 食品倉庫と保管棚

港区の事例でも、厨房はおおむね衛生的に管理されていたのに、一部で害虫の生息が見つかっています。

冷蔵庫の下や食器洗浄機の内側は、毎日拭く床や調理台と違って掃除の手が届きにくいので、5か所は見る順番を決めて確かめるといいでしょう。

確認2:食材を床と壁から離して保管しているか

食材と包装資材は容器に入れ、床と壁から離した棚にしまうことが、保健所が確かめる保管の基準です。

別表第17は、ねずみと昆虫による汚染を防ぐため、原材料や包装資材を容器に入れて床と壁から離して保存し、開封したものは蓋付きの容器に入れるよう定めています。(参考:厚生労働省 法令等データベース「食品衛生法施行規則」別表第17)

納品された段ボールのまま床に置いた野菜や、蓋のないバケツに入れた仕込みの食材は、閉店前に蓋付きの容器へ移して棚に上げておくと安心です。

確認3:年2回以上の駆除と記録があるか

ゴキブリの駆除を年2回以上行い、その実施記録を1年間残しておくことが、飲食店に求められている基準です。

別表第17は「一年に二回以上、ねずみ及び昆虫の駆除作業を実施し、その実施記録を一年間保存すること」と定めています。(参考:厚生労働省 法令等データベース「食品衛生法施行規則」別表第17)

港区の事例の店は業者に駆除を頼んでいたものの実施記録が残っておらず、保健所から、厨房の害虫駆除を徹底して実施記録を残すよう指導されています。(参考:港区「飲食店での異物の混入について」)

業者が作業のたびに出す報告書を1冊のファイルにとじておけば、そのまま実施記録として調査の日に見せられるでしょう。

年2回の駆除と報告書の発行を契約で決めておきたいなら、定期契約の業者は月額と解約の条件で比べると選びやすいでしょう。

飲食店のゴキブリで営業停止になる基準

飲食店のゴキブリで営業停止になるのは、異物の混入や衛生管理の基準違反があったと保健所が判断した場合で、1匹出ただけで止められるわけではありません。

営業停止の根拠は食品衛生法第60条で、不潔なものや異物が混入した食品の提供を禁じた第6条に違反すると、営業の禁止や期間を定めた停止を命じられることがあります。(参考:厚生労働省 法令等データベース「食品衛生法」)

公衆衛生上必要な措置の基準を守る義務を定めた第51条第2項に違反した場合も、同じ第60条の対象です。

異物混入の営業停止は1〜5日が目安

営業停止の日数は自治体ごとに目安の基準があり、たとえば千葉市の要領では、異物の混入は1〜5日間です。

違反の内容 適用する条文 営業停止の日数(千葉市の要領)
不潔・異物の混入(第6条4号) 第60条 1〜5日間
公衆衛生上必要な措置の基準の遵守義務(第51条第2項) 第60条 1〜3日間
営業施設の業種別基準(第54条) 第61条 設備が改善されるまで
表の日数は千葉市食品衛生関係行政処分等取扱要領の別表から抜き出したもので、ほかの自治体では日数の決め方が違うことがあります。(参考:千葉市「千葉市食品衛生関係行政処分等取扱要領」)

千葉県の処分基準によると、停止の期間は、違反の原因を突き止めて取り除くのにかかる日数や、過去に同じ条項の違反があったかどうかを考えて決められます。(参考:千葉県「【食品衛生法】営業禁止、停止(法第60条)」)

日頃の駆除の報告書とトラップの記録は原因を説明する材料になるので、調査の前に手元へそろえておくと安心です。

港区のゴキブリ混入事例は指導だった

料理にゴキブリが入っても、指導で終わった例があります。

港区の事例で店が受けたのは、厨房の害虫駆除の徹底と実施記録を残すことに加え、料理を渡す前の点検を確実に行うようにという指導でした。(参考:港区「飲食店での異物の混入について」)

指導で済んだ店も、記録が無かった点ははっきり直すよう求められているので、記録は立入調査の前に整えておきたい書類です。

処分を受けると店名がホームページに載る

営業停止などの処分を受けると、店の名前と所在地が自治体のホームページで公表されることがあります。

食品衛生法第69条は、違反した者の名称等を公表するよう努めると定めていて、たとえば新宿区の基準では、書面による行政指導を受けた場合も公表の対象です。(参考:新宿区「食品衛生法違反者の公表」)

新宿区の公表期間は、食中毒以外の違反なら違反の状態が改善されるまでで、7日より早く改善しても7日間は掲載されます。

ネズミも厨房に出ている場合は、保健所への連絡と営業停止の扱いを、ネズミの場合の対応とあわせて確かめておくと安心です。

飲食店で料理にゴキブリが入った日にやること

料理にゴキブリが入っていたら、現物を残し、同じ容器の食材を分け、記録に書いてから保健所へ伝える順で進めるのがおすすめです。

東京都に寄せられた令和4年度の食品の苦情では、異物混入565件のうち虫の混入が185件(32.7%)で、異物の種類のなかで最多です。(参考:東京都島しょ保健所「食品衛生FAX通信 令和6年8・9月号」)
  1. ゴキブリの現物を袋に入れて残す
  2. 同じ容器の食材と調理器具を分ける
  3. 日時と対応を衛生管理計画の記録に書く
  4. 保健所には店から先に伝える

手順1:ゴキブリの現物を袋に入れて残す

料理から出てきたゴキブリは捨てずにポリ袋か蓋付きの容器へ入れ、料理の写真と一緒に残しておきましょう。

港区の事例では、当該異物がすでに廃棄されていたため、虫の種類までは特定できず、混入場所も明らかになりませんでした。(参考:港区「飲食店での異物の混入について」)

体長1cm強で淡い茶色のチャバネゴキブリは暖房のある建物の中で暮らす種類なので、現物が残っていれば、業者に頼む作業を厨房機器の周りに絞って相談できます。(参考:国立環境研究所 侵入生物DB「チャバネゴキブリ」)

手順2:同じ容器の食材と調理器具を分ける

ゴキブリが入った料理と同じ容器から出した食材は使わずに取り分け、鍋やバットは洗浄と消毒をし直してから使うのが安全です。

東京都保健医療局の資料には、窓際に置いたもやしのバケツにチャバネゴキブリが入り、そのまま炒めてラーメンで出したと推測された事例が載っています。(参考:東京都保健医療局「異物混入対策について」)

手順3:日時と対応を衛生管理計画の記録に書く

混入があった日時と料理名、客への対応、その後の清掃と駆除の手配は、その日のうちに衛生管理計画の記録へ書き込みましょう。

港区の事例でも保健所は、異物混入などの事故を衛生管理計画の特記事項等に記録し、原因の検証と再発防止に生かすよう店を指導しています。(参考:港区「飲食店での異物の混入について」)

返金や作り直しをした場合はその内容も書いておくと、保健所に経緯を聞かれたときに、日付順に説明できます。

手順4:保健所には店から先に伝える

客の料理にゴキブリが入っていたら、客からの苦情を待たずに、店から管轄の保健所へ電話で伝えるのがおすすめです。

港区の事例の客は、店から返金と作り直しを受けたあとで区に相談していて、それでも保健所の立入調査は行われました。

電話をかける前に現物と記録を手元にそろえておけば、保健所に聞かれたことにその場で答えられ、立入調査の日程の相談もしやすくなります。

料理に入る虫はゴキブリだけでなく、厨房の排水溝やグリーストラップで湧くコバエもいます。

飲食店のゴキブリを放置すると2か月余りで増える

飲食店のチャバネゴキブリは、ふ化してから2か月余りで次の卵を産み始めるので、放置すると見かける数が月ごとに増えていきます。

国立環境研究所の資料によると、チャバネゴキブリは1つの卵鞘から約40匹の幼虫がふ化し、幼虫期間は約60日、羽化から約10日で最初の産卵が始まります。(参考:国立環境研究所 侵入生物DB「チャバネゴキブリ」)

暖房のあるビルで冬を越すので、繁殖期はほぼ通年です。

冬になれば減るという見込みは暖房の効いた厨房には当てはまらないので、見かけた月のうちに手を打つほうが、駆除する範囲も費用も小さく収まります。

チャバネゴキブリの卵鞘が厨房のどこに付きやすいかは、冷蔵庫や食器洗浄機の裏を掃除するときの目印になります。

飲食店のゴキブリ対策で自分でできる範囲

飲食店のゴキブリ対策で店のスタッフができるのは、トラップで数を確かめることと、エサと隠れ場所を減らすことです。

粘着トラップを週1回数えて記録する

ゴキブリ用の粘着トラップは冷蔵庫の下や食器洗浄機の横に置き、週1回は掛かった数を数えて記録に残しましょう。

東京都保健医療局の資料は、施設内で繁殖させないための生息状況の確認として、捕獲用トラップを置いて週1回以上確認することを挙げています。(参考:東京都保健医療局「異物混入対策について」)

トラップの数は置いた場所ごとに書いておくと、業者に相談するときにどの機器の周りに多いかを数字で伝えられます。

段ボールと生ごみを閉店後に厨房から出す

納品の段ボールと生ごみは閉店後に厨房の外へ出し、床の水気を切ってから帰るのがおすすめです。

東京都保健医療局の資料は、食材や生ごみ、段ボール等を放置せず、床は水切りしてシンクはなるべく乾かし、油汚れや排水溝はこまめに掃除するよう勧めています。(参考:東京都保健医療局「異物混入対策について」)

毎晩の片付けに入れておきたい項目は、次の4つです。

  • 納品の段ボールを厨房の外へ出す
  • 生ごみの容器に蓋をして外のごみ置き場へ移す
  • 床とシンクの水気を切る
  • 排水溝のごみ受けにたまった残さを捨てる

カウンターや壁のすき間をコーキングで埋めておくと、昼間にゴキブリが隠れる場所も減らせます。(参考:東京都保健医療局「異物混入対策について」)

幼虫が2週続けて掛かるなら業者に任せる

粘着トラップに幼虫が2週続けて掛かるなら、厨房のどこかで卵がかえっている可能性が高いので、業者に任せる段階です。

千葉市の資料によると、市販の霧状の殺虫剤による噴霧・薫煙処理は、部屋にいたゴキブリは駆除できても、処理が終わると他所からゴキブリが入ってきます。(参考:千葉市「ゴキブリの生態と防除方法」)

掃除とトラップを続けても数が減らない場合は、ベイト剤を食べなくなる抵抗性や、厨房に残ったエサが原因になっていることがあります。

飲食店のゴキブリ駆除の費用と頼むときの準備

飲食店のゴキブリ駆除には1回だけ頼むスポットと年に何回も来てもらう定期契約があり、保健所の基準に合わせやすいのは、作業のたびに報告書が残る定期契約です。

初回は2万円前後から、定期は年額で比べる

店舗のゴキブリ駆除は、料金表を公開している例で見ると、初回が2万円前後から3万円台で、2回目以降は1回数千円から2万円台の料金が続く形です。

料金表を公開している会社の例は、次のとおりです。

4週間ごとの定期なら、初回19,800円に6,600円を12回足して1年で99,000円になるので、見積書は1回あたりではなく1年分の合計で比べましょう。

閉店後に現地調査へ来てもらう

業者の現地調査は、客と食材が厨房から片付いた閉店後か定休日に来てもらうと、冷蔵庫の下や食器洗浄機の裏まで見てもらえます。

夜間の作業に割増を設けている会社もあるので、実際に作業してほしい時間帯を伝えたうえで見積もりを出してもらうと、請求額との差が出ません。

作業のたびに報告書が出るかどうかも現地調査で確かめておけば、その報告書が年2回以上の実施記録になります。

飲食店の面積別の駆除費用と、年間の総額で比べる見積書の読み方は、以下の記事にまとめています。

飲食店のゴキブリ駆除におすすめの業者3選

飲食店のゴキブリ駆除は、店舗の厨房に対応し、現地調査と見積もりを無料と明記している業者に相談するのがおすすめです。

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【FAQ】飲食店のゴキブリと保健所でよくある質問

Q:くん煙剤を焚けば保健所の指導は済む?

くん煙剤は、厨房のゴキブリの数を一度に減らすことはできても、それだけで保健所が求める駆除と記録の代わりにはなりません。

東京都ペストコントロール協会は、くん煙剤は室内の物の量や狭いすき間によっては隅々に行き渡らないことがあると注意しています。(参考:公益社団法人東京都ペストコントロール協会「ゴキブリ|防除方法」)

焚く場合は、食品衛生法施行規則の別表第17が殺虫剤で食品を汚染しないよう求めているので、食材と食器を厨房の外へ出してから使うのが前提です。(参考:厚生労働省 法令等データベース「食品衛生法施行規則」別表第17)

市販の殺虫剤が効きにくくなる仕組みは、薬剤を買い直す前に知っておくと、効かない製品に何度もお金を払わずに済みます。

Q:営業しながらゴキブリ駆除はできる?

ゴキブリの巣や通り道にベイト剤を少量置く方法なら、営業を止めずに作業を頼める業者があります。

ベイト剤を置くポイント施工は食器類の洗浄や片付けが要らないと案内している会社もあり、食器を洗い直す手間がかかりません。(参考:ダスキンほづみ「ゴキブリ駆除サービス」)

霧状の薬剤を広くまく作業は、千葉市の資料も食器や食品をビニール袋に入れて薬剤がかからないようにするよう書いているので、閉店後に回してもらいましょう。(参考:千葉市「ゴキブリの生態と防除方法」)

閉店後や定休日に作業できる飲食店向けのゴキブリ駆除業者は、以下の記事で比べています。

Q:フードコートの共用席でゴキブリが出たら?

フードコートのような共用の客席でゴキブリが出たら、店だけで片付けずに、施設の管理者へ伝えて対応を決めてもらいましょう。

港区の事例でも保健所は、共用の喫食スペースで害虫を見つけた場合の対応について、施設管理者と連携して整理するよう店を指導しています。(参考:港区「飲食店での異物の混入について」)

連絡の窓口と駆除業者を呼ぶ役は先に決めておくと、次に客から声をかけられたときに店で迷いません。

Q:大きなビルのテナントも自分で駆除を頼む?

大きなビルに入っている店でも、厨房の中のゴキブリ駆除と記録は、店が食品衛生法の基準に沿って自分で手配します。

延べ床面積が3,000平方メートル以上の百貨店や事務所などは特定建築物にあたり、建築物衛生法の管理基準も別に適用される建物です。(参考:埼玉県「建築物衛生/建築物衛生法の概要」)

特定建築物では、ビルの維持管理の権原者が、ゴキブリなどの生息場所と侵入経路の調査を6か月以内ごとに1回行うことになっています。(参考:厚生労働省「建築物環境衛生管理基準について」)

ビル側の調査結果は店の記録にもとじておくと、保健所に聞かれたときにビル全体の状況まで説明できるでしょう。

まとめ|飲食店のゴキブリは記録をそろえて保健所に備える

飲食店のゴキブリで保健所が来るのは苦情と混入のときなので、生息場所と食材の保管、年2回以上の駆除の記録の3つを先にそろえておくのが判断基準です。

今夜の閉店後は、冷蔵庫の下と食器洗浄機の横に粘着トラップを置き、段ボールと生ごみを厨房の外へ出してから帰りましょう。

現地調査と見積もりが無料のゴキブリ駆除業者もあるので、閉店後の時間に一度厨房を見てもらうのがおすすめです。

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この記事を書いた人

駆除の窓口 編集部

害虫・害獣の生態と駆除の手順を、環境省・厚生労働省・自治体が公開している資料に基づいて編集しています。業者の料金・保証・対応時間は、記事ごとに各社の公式サイトで直接確認し、確認した時点を本文に書いています。市販品で対処できる範囲と、業者に頼む分かれ目を、被害の状態ごとに分けて書くことを方針にしています。

  • 料金と保証は各社の公式サイトで確認し、確認した月を本文に明記しています
  • 口コミは、公式サイトとGoogleマップで実在を確認できたものだけを原文のまま載せています
  • 生態・法令・費用の根拠には、環境省や自治体など一次情報へのリンクをその場に付けています
  • 広告を含む記事でも、掲載の順番と比較の項目は記事内に書いています
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